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2018-09-01 の記事 - 2018-09-01
ブームを起こし7か月で消えた「希望の党」とは一体なんだったのか

「おふざけもほどほどにしろ」の一言。自民党に負けず劣らず腐り切った議員の巣窟では、先の衆院選で大失敗したのも当然の結果というものです。

>昨年9月、希望の党の結党会見が華々しく行われ、当時の民進党の前原代表が希望の党への合流を決めた時、民進党系議員は刻々と変化する状況に戸惑いつつも「ある意味でワクワクしていた」と今の国民民主党幹部は振り返る。

それは楽しそうでよろしいことで。娯楽施設から娯楽体験の提供を受けて対価を支払うように、夢を見させてもらって議席や支持率を支払ったわけですから、とても釣り合いの取れた取引ではないでしょうか。最後に良い夢を見たのですから、もう戻ってこなくて結構。

では旧民進党を応援していた市民はというと、少なくとも反差別や立憲主義・民主主義の観点から応援していた人の中では、この騒動に怒ったり焦ったりあきれたりする人はいても、ワクワクしていた人など1人として見ませんでした。所属議員連中の「ワクワク」などという異常なまでの感覚の乖離を考えれば、民進党を事実上引き継いでおきながら、ないないづくしの立憲民主党にすら劣る大惨敗となったのも当然というものでしょう。

小池氏といえば、在特会関係団体の集会で講演をするほどの筋金入りのレイシストです。おまけに石原氏ですらやっていた関東大震災朝鮮人虐殺への追悼文送付をやめ、今年もまた送られないことになりました。
差別主義者の親玉である自民党・安倍政権と、在特系集会の講演に立つほどのレイシストである小池氏、この両者によって国会が牛耳られようものなら、この国はマイノリティが到底平穏に暮らせる状態ではなくなります
前原氏は「みんながみんなのために」を標語としていましたが、何のことはない、「みんな」からマイノリティは除外されていたのです。本来、政治とは立場の弱い人々をすくい上げることに意義があるはずで、そのための政治による再分配や福祉なのですが、前原氏の「みんな」には弱い人など最初から含まれていなかったのです。
これは旧民進党のうち小池ヘイト党から離反しなかった他の議員も同じで、このままでは差別政党が議席のほとんどを占有し、被差別者ら立場の弱い人々は地獄の釜に投げ込まれる、などと焦るどころか、「ワクワク」までする始末。議員としてという以前に、人として何をなすべきかも分からなかったようです。

とはいうものの、人間誰しも間違いはあるもの。在特系集会の講演登壇者についていくことが「人間には間違いはある」で済まされるかというと相当厳しいのですが、この失敗で性根を入れ替えて人として恥じない行動をするというなら、それはそれで悪いことではないでしょう。
ところが、

>選挙を終え、53人となった希望の党の議員はこぞって失敗の理由づけを始めた。
>小池知事の「排除」発言、結党までの準備不足、前原元民進党代表の判断ミス…などなど。


>「こんなことなら排除されて立憲民主党にいったほうがよかった」

>「なぜこんなことになってしまったのか」「自分は巻き込まれてしまった」

これですから。
自分たちが「主体的に」立場の弱い人々を地獄に投げ込もうとしていた自覚など皆無。あの時点でも皆無であるのみならず、冷静に分析が可能となった今に至ってすらほとんど皆無でしょう。当然、立憲民主党の方が善戦した理由として、立場の弱い人々が地獄に投げ込まれる寸前であったのを、市民と共産党ら野党と民進内のまともな人がとにかく団結して何とか止めに入ったから、といったようなことを全く踏まえていないのは明白です。ただ単に、隣の船は沈まなかったからそちらに乗りたかった、というだけ。
差別政党で国会を埋め尽くそうとするたくらみなど、失敗してもらわなければ困ります。それ以外の「理由づけ」を試みる連中は、最初から立場の弱い人々のことなど全く考えてもいないのです。人間としての道理を少しでもわきまえているなら、今からでも地獄に叩き落そうとした被差別者らに謝罪しに行ってはいかがか。
こんな連中がどこに行こうが、国民民主党なるものを立ち上げようが、そんなものがまともな存在となるわけがありません。

国民民主党・玉木代表「高齢者就労のためには最低賃金以下でも働けるような労働法制の特例も必要」

その行き着いた先が、玉木氏による「コドモノミクス」や高齢者最低賃金適用除外といった異様な政策です。どこまで物が分かっていなければこういうことが言えるのでしょうか。
高齢者の最低賃金以下の労働は、高齢者に対する搾取であるのみならず、高齢者以外の人々の賃金低下や雇用縮小をもたらし、誰にとっても災厄にしかなりません。最低賃金水準の低さは散々指摘されており、底上げを行うことが必要とされているのに、なぜ未だにこういうことを平然と言えるのか。
しかも恐ろしいことに、「逆転現象を防ぐため、生活保護費との整合性も考えていきたい」とまで言及している始末。具体的に何をしたいのかは不明ですが、最低賃金以下の労働を作って人々を追い込んでおいて、そこからはじき出された人のセーフティネットまで奪い取るとすれば、全方位的に完璧な困窮拡大策です。
また、これと「コドモノミクス」を同時に主張するのも極めて不可解です。個人的には金銭的負担を緩和する直接給付自体を否定はしませんが、低すぎて結婚だの家庭だのどころではない賃金、職場の理解不足や保育所不足どころか大学入試の時点でさえ女性を切り捨てるほどの差別的分業思想かつブラック社会、ベビーカーを引いたり子どもを連れた女性に対する嫌がらせ(男性の場合はあまり嫌がらせを受けない)、重すぎる学費負担、増していく税負担、削られていく福祉に対する不安(本当に財源がないならまだしも、実際には無意味なバラマキをし、珍妙な兵器を買いまくり、お友達には国の財産を提供している)、その他これでもかというほど問題がある状況です。
ここに高齢者最低賃金適用除外が入れば、賃金や労働環境、雇用状況はさらに悪化するでしょう。その上で「子ども3人で1000万円」などと工業製品の生産報奨金のような政策を打ち出したとして、それを現実的な解だとみなす人がどこにいるのか。
もともと金銭的にかなり余裕がある人が、ついでとばかりに1000万円を獲得していくことはあり得るでしょう。一方、現状の危機に加えてさらに高齢者最賃除外制度の猛追撃を浴びせておいて、その上で1000万円で釣るという手法で無理やり出生率を上げようとしても、草花にまず強力除草剤を浴びせてからジャブジャブ水を撒くようなものですし、仮に思惑通りにいくケースがいくらかあったとしても、格差の世代連鎖がさらに起きやすくなるのは見えています。

結局、政治家が最も見なければならないものを完全に無視しているから、小池ヘイト党騒動から現状の国民民主党の有様まで、ことごとく何か異様にズレたことが起きるわけです。被差別者ら立場の弱い人々を散々踏みつけて好き放題に夢を見たのですから、もうこれで十分でしょう。