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2018-06-02 の記事 - 2018-06-02
〈時代の正体〉「差別に触れさせたくない」ヘイト避け子どもイベント会場変更

>人種差別の扇動を繰り返し、川崎市のヘイトスピーチ対策の阻止を公言する極右活動家、瀬戸弘幸氏が6月3日に市教育文化会館(川崎区)で講演会を計画している問題で、同じ日の同時間帯に同会館で予定されていた子ども向けイベントの会場が急きょ変更されたことが28日、分かった。イベントを主催する川崎青年会議所(JC)は「差別し、人をおとしめる言葉を子どもたちに触れさせるわけにはいかない」と話している。

まず驚愕したのが「青年会議所」という部分。川崎のJCが比較的まともなのかもしれませんが、「宇予くん」やら、女体盛りやら、「ペットボトルが小さいから日本スゴイ」をやるやら、怒りを通り越して失笑するしかない「あの」JCが、ヘイトスピーチを嫌って会場変更したというのです。
JCならば全部腐っているとはいえないにしても、少なくともたびたびやらかしていて基本的な立ち位置は明らかになっているわけで、そこですらヘイトスピーチを嫌うというのは相当でしょう。
そして、JCであっても、しかもチラシなどで広報をした後でありながら、そのような判断を余儀なくされるほどならば、もっと差別とは無縁の人々にとってはどうでしょうか
これが差別の効果です。差別を野放しにすることは、それ自体がマイノリティの排除であると同時に、そうでない人々をも排除することになるのです。このことは、例えば不当懲戒請求問題で突如ターゲットにされた弁護士がいたことや、この川崎で起きた模造刀斬り付け事件、さかのぼっては関東大震災の虐殺で日本人も殺されたことなど、様々な事例が物語っています。
ちなみに今回、川崎市はレイシストに会場を貸し出す日時に、館内の他の空き施設を市民に貸し出すことを拒否する対応を取って批判を浴びました。リスクを避けるためとのことでしたが、市として差別主義者のためにそれ以外の人々を排除してしまったわけです。
差別を野放しにすれば、差別ではない側が追い散らされる。差別者か、差別者以外全員か、どちらか片方にお引き取りいただくしかないのです。

同性を愛するということ 勝間和代のカミングアウト

これを「本件に限っては支持する」とする人もいますが、私は全く支持しません。否定もしませんが。
現状の日本のファシズムは、外国ルーツの方々や障碍者、LGBTなどへの理不尽なレイシズムと、貧困や自己責任論といった新自由主義の2つによって支えられています。新自由主義によって苦境に陥った人々が、その怒りや不公平感をマイノリティに対してぶつけ、マイノリティを苦しめるような政策を含む新自由主義政策に拍手喝采し、新自由主義側はレイシズムを支持母体の1つとする、という構図は近年において延々と続いています。
勝間氏といえば、新自由主義寄りのファシズム側の人間です。LGBTについての言い分が妥当なものだからといって、他の属性への差別構造を作る政治を支持するような人間を、一体全体どうやって評価しろというのでしょう。これはまさにピンクウォッシュと同じ構図です。
本件に関しては、「LGBTであることは悪くないし、カミングアウトしたいならそれは自由なのでご勝手に。ただ、他の属性への差別構造とは手を切って不支持を表明し、差別を受けた人々に対して謝罪しない限り、評価には値しない」とすべきでしょう。
いい加減、稲田氏をはじめとする各地の魑魅魍魎が、マイノリティの中では一大勢力となったLGBTを利用しようとしていることについて、十分敏感になるべきです。あるマイノリティが懐柔されてレイシストやファシスト勢力の側につき、別のマイノリティ攻撃に利用されるならば、それこそ地獄絵図そのものです。

歪んだ正義感はなぜ生まれたのか…弁護士への大量懲戒請求にみる“カルト性”

背後にあるのはやはりこれ、ヘイトカルトです。

未だ一部には「レイシズム」と今回の「不当懲戒請求」を切り分ける動きがみられますが、これらは一体のものであって分離はできません。これを切り分けようとするのは、いわば「関東大震災の虐殺で、朝鮮人が殺されたのはヘイトクライムでも、間違って日本人が殺されたのはヘイトクライムとは一切無関係だ」と言い張るようなもので、論として全く意味を成しません。
本来なら攻撃を受けるような立場にないはずの北氏がとばっちりを食ったのは、まず攻撃対象の属性の人々が攻撃され、次いでその属性の人々を支持しているとみなされた人々の番がやってきて、北氏がそれに違和感を表明したら思想的に全く遠いはずの北氏の番がやってきた、という構図なのですから、これほどレイシズムの性質と脅威を端的に物語る図式もないでしょう。
当然、これは懲戒請求の制度にかかわる問題でもありません。相手が弁護士だから懲戒請求で攻撃しただけであって、別の立場の相手ならば別の方法で攻撃していたでしょう。
今回、標的にされた人々は大変な目にあわされたにせよ、生きて反撃もできています。しかし、問題のブログは民族浄化すらも扇動しているのです。もし本当に民族浄化のような事態に至ったならば、本来思想的にも標的とは遠いはずの北氏のような立場にある人も敵とされ、命をも脅かされます。そしてそれは、言うまでもなくレイシズムによるものです。

本件がヘイトカルトによってなされたものであると位置づけず、単なる懲戒制度の悪用または制度設計の問題であるとするならば、民族浄化扇動ブログの扇動に乗るような恐ろしい加害者らは「弁護士を攻撃すると面倒だ」「もっと匿名性の高い方法を使うべきだ」とだけ認識し、より立場が弱くて反撃できない人々を狙い、より安全な場所から、より熾烈な攻撃をかけるようになることでしょう。