Message PHP
[Homepage] [Script Top] [Administrator]

2018-01-13 の記事 - 2018-01-13
慰安婦問題の件。私はどちらかといえば、日本側よりも韓国側の立場を理解します。
というのも、この近辺の自民党国会議員(現職、しかも親戚と懇意)が泣く子も黙るほどの歴史修正主義者であり、日韓合意の際にも光の速さで問題を「蒸し返し」たためです。
さすがに日韓合意で「蒸し返さない」と確約したそばから蒸し返すようなこの自民党の大ベテランを、よもや政府・与党が放置する選択肢はないはずで、いくらなんでもきっちり反論なり処分なりしないわけがないだろうと、皮肉半分、本気半分で見ていましたが、言うまでもなく全く何の対処もなされることはなく、この人物は未だにに南京や慰安婦などで歴史修正主義を吐き散らしています。先の選挙時の広報にすら、南京・慰安婦に関して歴史修正主義を行うらしいことが堂々と明記されていたほどです。
そして私は、この即刻の「蒸し返し」を見た瞬間、もともと土台の危うかった日韓合意が確実に失敗するであろうことを完全に確信し、こんなものを見せつけられた以上、実際に失敗した時にはどうあがいても日本政府の肩を持つことはできないと認識するよりありませんでした。
そして実際、予想した通りの結果になりました。

・与党関係者を含む日本の歴史修正主義者がやりたい放題に問題を蒸し返し、政府や与党がそれを平然と放置する場面を見せられた以上、見たもののうち都合の悪い部分だけを忘却して韓国を一方的に非難できるほど、私は器用ではありません。
・これを見なかったことにできない以上、日本側が蒸し返すのはいいが、韓国側が蒸し返すのは許さない、という論を臆面もなく主張できるほど、私の面の皮は厚くありません。
・仮に「政府が公式に蒸し返しさえしなければ、政府・与党関係者を含む者がいくら蒸し返してもよい」という理屈なら、政府・与党の構成員やその意を受けた者が蒸し返し放題ですから、合意の意味はなくなります。また、日本側はすでに民間団体の慰安婦像に文句をつけるなど、政府によらない行為についても相手側のものだけは問題にしている事実があります。
・韓国側に問題がないという立場は取りません。合意のプロセスなどを中心に、韓国側にも問題があったのは事実ですから、双方とも批判されるべき点があります。しかし、日本の世論は今までの日本側の蒸し返しをろくに批判してきていませんから、ここでまず韓国を批判するのは公正ではありません。批判するのなら、まず日本でなされた歴史修正をきっちり批判し、しかる後に韓国側の批判も行うのが妥当です。
・まずは政府・与党関係者による歴史修正・蒸し返し・セカンドレイプ行為を厳正に処分するなど強い姿勢で臨み、政府・与党外の蒸し返しにも政府としてしっかり反論し否定することが、とりあえず一方の合意当事者である日本政府として最低限の責任です。相手に合意を守れと言いたければ、まず自分がこれをするしかありません。

本件はいい加減、二国間の外交問題というよりは、日本の歴史修正主義・差別主義という内政問題、また人権問題に対する意識の低さの投影であると認識すべき時でしょう。
仮に本件で韓国を「黙らせる」ことができたとして、今度はアジア各国や世界を相手にはじから負け確定の歴史修正戦争を仕掛けていく気でしょうか。どこぞの歴史修正ヘイト連中が言うところの「歴史戦」なる主張を見る限り、ありそうな話ではありますが。
そしてそれは結局、「The Facts」やなでしこアクションのメール爆撃、サンフランシスコの姉妹都市問題など、山ほどの実例を見ての通り、自国の名誉を徹底的に毀損し、品位を極限まで貶めることにしかなりません。また、これによって国内の人権意識がますます後退すれば、誰にとっても暮らしにくい社会になっていくだけです。事実、もはや現在の日本の人種・障碍などへの差別、セカンドレイプ行為などは、完全に常軌を逸した水準にあります。
本件を「韓国との対立」ではなく「国内の歴史修正主義・差別主義・人権の毀損との対立」と再定義できるかどうか。結局はこれにかかっています。そして私は、今の日本にそれができると期待するほど、現状の日本を信用してはいません。